SAPのすみっこ

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SAP Netweaver AS ABAP 7.51をDocker for Windowsにインストールしてみた

世間は、どこもかしこもDockerドッカーどっかードッカー

ということで、Dockerを触ってみました。


Dockerについて、詳細は他サイトをご参照ください。

www.atmarkit.co.jp

 

 

ざっくりいうと「軽量なコンテナ型の仮想化環境」です。

 

「クーバネーーーティス!!!」とか「カイトマティッッック!!!」って、必殺技っぽいですよね。

 

 


で、当ブログは「なんでもかんでも無理矢理にでもSAPに関する内容」を書くことを目的にしています。

 

ということで、「SAP Docker ~」でGoogle検索をしてみたら以下をみつけました。

Installing SAP NW ABAP into Docker | SAP Blogs

 

「Docker上にSAP Netweaver 751をインストールする」というもの。

 

私は過去にSAP ERP6.0のインストール(社内検証の環境構築)をやったことがあります。そのときは、大苦戦しました。。


理由としては私のスペックが以下のため

  • BASIS経験ゼロ
  • ネットワーク知識弱め
  • Linux経験はラズパイのみ(半年程度)
  • 仮想環境についてはVMを一回だけ触ったことあり


しかし、リンク先をのぞいてみたら、簡単そう。。

そしてリンク先の「Why Installing SAP NW ABAP into Docker?」という章を読んでやるっきゃないと思いました。

 
~~~~~~

始めてみたら、やはりエラーばかりで心が折れかかりました。。(想定内)

 

基礎的なエラーだと思うのですが、、私には難しい。

参照元リンクはMacでやってるけど、私はDocker for Windowsだし、、

(他の人に話したら、「え~、開発はMacでしょ~」って言われるしw) 


で、かれこれ3週間。
30時間ぐらい掛かってやっとできました。

 

以下にざっくり手順を示します。
そのうち、ちゃんと理解したらQiitaにまとめたいと思います。

 

また、素人が書いていますので、間違い等ありましたらご連絡いただけると幸いです。

 

まず、構築のイメージはこんな感じ

f:id:mahko2:20180825232627p:plain

 

 Serverって書いてますが、普通のノートPCでやりました。

 

 

手順まとめ

 

基本的にはこちらと同じです。

Windows対応を追加しています。

 

  1. Docker for Windows をインストール
  2. Git for Windows をインストール
  3. SAP NetWeaver AS ABAP Developer Editon をダウンロード
  4. Gitリポジトリのクローンとダウンロードファイルの格納
  5. Dockerイメージの作成
  6. Dockerコンテナの生成と起動
  7. Kitematicのインストール
  8. SAP NetWeaver AS ABAP Developer Editonのインストール
  9. GUI for Javaのインストールとログイン

 

1. Docker for Windows をインストール

 

まず、Windows用のDockerのインストールを行います。

イメージだとこの辺を作ります。

f:id:mahko2:20180826000333j:plain

 

手順はこちらを参照↓

Docker for Windows をインストールしCentOSを起動するまでの手順をまとめる - orangeitems’s diary

 

 

 

2. Git for Windows をインストール

 

Gitについての説明は省略します。

 

手順はこちらを参照↓

WindowsにGitをインストールする | 株式会社グランフェアズ

 

 

 

3. SAP NetWeaver AS ABAP Developer Editon をダウンロード

 

以下のリンク先から、SAP ABAP AS 7.51 SP02 Part 1~10の10ファイルをダウンロードします(時間かかると思います)

SAP NetWeaver AS ABAP Developer Edition SP02 7.51 | Software Download

 

取得した10ファイルを解凍します。

(Part1~10を同フォルダに格納し、Part1の解凍を行うと、全ファイル解凍されます)

 

 

 

4. Gitリポジトリのクローンとダウンロードファイルの格納

 

Git for Windowsをインストールすると「Git Bash」というのがあるので、そちらを起動

f:id:mahko2:20180826001349p:plain

こんな画面。

f:id:mahko2:20180826001607j:plain

 

ここで以下のコマンドを順に実行します。

git clone https://github.com/nzamani/sap-nw-abap-trial-docker.git

cd sap-nw-abap-trial-docker

mkdir sapdownloads

 

Gitリポジトリのクローンと、sapdownloadsというフォルダを作成します。

 

次に、作成したファイルsapdownloadsに、手順3でダウンロード&解凍したファイルを格納する。

 

 

5. Dockerイメージの作成

 

以下のコマンドを実行

docker build -t nwabap:7.51 .

 

 

6.Dockerコンテナの生成と起動

 

以下のコマンドを実行。

※リンク元の記載からコマンド末尾の「/bin/bash」を外しました

docker run -p 8000:8000 -p 44300:44300 -p 3300:3300 -p 3200:3200 -h vhcalnplci --name nwabap751 -it nwabap:7.51

 

 

7. Kitematicのインストール

 

DockerをGUIで操作できるKitematicをインストールします。

手順は以下参照↓

blog.naichilab.com

 

 

インストール後、こんな感じで作成したコンテナの照会/変更が可能となります

f:id:mahko2:20180826003543p:plain

 

 

 

8. SAP NetWeaver AS ABAP Developer Editonのインストール

 

私、ここでGitBashでコンテナ側への切り替えがうまくできず、ハマってました。

が、GitBashじゃなくてKitematicで直接コマンドを叩くことで解決しました。

 

Kitematic画面で、「EXEC」を選択

f:id:mahko2:20180826004124j:plain

 

f:id:mahko2:20180826004134p:plain

 

上記の画面で以下のコマンドを順に実行

/usr/sbin/uuidd

./install.sh

./install.expはダメでした

 

で、しばらくすると「Installation of NPL successful」が出力されます

f:id:mahko2:20180826004654p:plain

 

 

 

9. GUI for Javaのインストールとログイン

 

GUI for Javaのインストールについては、このへん参照↓

SAP GUI for JAVA installation and configuration | SAP Blogs

 

 

で、GUIの設定は以下。

f:id:mahko2:20180826005136p:plain

 

ログオン情報は以下。

  • Client:000
  • User:SAP*
  • Password:Appl1ance

f:id:mahko2:20180826005235p:plain

 

ログイン成功♪

f:id:mahko2:20180826005503p:plain

 

 

このあと、ライセンスキー登録やらDockerコンテナの保存が必要となりますが、一旦ここまで。

 

時間を作って、参照元のようにSAP Cloud ConnectorやSAP Cloud Platformとの接続もやってみたいと思います。